ユージン家
友人の家に遊びに行って、動画やらアニメを観てきました。
一番心を強く揺さぶられたのは『傷物語』『化物語』なのですが、そちらについては長くなりそうなので別のエントリとして書きたいと思います。こちらでは、それ以外の諸々についてメモ。
そんなわけでざっくり紹介。
①水の飲み比べ
といっても、自分の味覚に絶対的な自信がある、というわけではなくて、むしろ修行の一環です^^;
テイスティングノートは、一般的に正しいかどうかよりも、きちんと自分の感じたものを言語化し、記録することが重要だと思っているので。
今回は、Volvicとevianの二本。
伊藤園 Evian(エビアン) ミネラルウォーター 1.5L×12本 [正規輸入品]
- 出版社/メーカー: 伊藤園
- メディア: 食品&飲料
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どちらも日本のものではなく、フランスのものです。
ラベルにはどちらも軟水と書かれていたような気がしますが、wikiにはエビアンは硬水と書いてありますね…まあいいや。
まずはVolvic。
いつも飲んでる水道水に比べて、まろやかで、舌の後ろ側に苦味を感じます。
次にevian。
Volvicに比べ舌の後ろよりも前側…舌の中間あたりで苦味を感じ、しょっぱい気がします。ニュアンスとしては、生理食塩水を希釈したような感じ。もちろん、海水のように喉がひりつくようなしょっぱさではなく、あくまでそういうニュアンスです。
所感、水って思ってた以上に結構違いが出ます!
僕がミネラルウォーターを初めて飲んだのは、小学生のころで、父が車に乗せていたものでした。正直、美味しいとは思えなかったんですよねぇ……
当時住んでいたところは、確かカルキ入りではなく川から引いてきたものだったので、贅沢なことにのも水道水自体すごく美味しかったように記憶しています。今住んでいるところは、上京していたころの水道水よりは多少マシとはいえ、カルキ臭の強い水なので、正直飲むたびに不味いなあと内心毒ついてます(苦笑)
そんなわけで、僕はミネラルウォーターよりも、水道水が好きで、それより濾過した水の方が好きです。いろはすは、かなり飲みやすかったように記憶しているので、今度また飲み比べてみようと思います。…よし、自分好みのミネラルウォーター探すぞー!
②白ワインのテイスティング
友人の家に行くとき、いつもは赤ワインを買っていく(もちろん安物だけど)のですが、今回は珍しく白ワインにしました。
前回遊びに行ったときは、ボジョレーと、アルパカの赤*1を選んだのですが、どちらもおいしく感じなかったんですよね。
なのでおそらく、羹に懲りて膾を吹くように、無意識に赤を避けてしまったのでしょう。で、選んだのはこちら。
外観は省略。ただ、色が比較的濃かったことだけは明記すべきでしょうか。
さて、香りですが、正直これ、よーわからんかったんですよね(笑)
何回か嗅いだことのあるアロマなんですけど、どうにも思い出せない……芝生を刈った、とは異なる感じのハーブ系だと思ったのですが。。。
うーん、赤ばかり構っていたせいで、白のアロマすっぽ抜けてるなあ。
つっても、繊細な香りを嗅ぎ分けられるほどのレベルに達していないので、特徴的な香りしかまだわかりませんけどね!
まあいいや、次は味ですね。めっちゃ酸っぱいです。系統としては苦味もあってグレープフルーツっぽいんですけど、あまりに酸っぱいのでレモンに近い。
果実味も結構強いのですが、酸味にすべて持っていかれましたw
まとめると、このワイン、一口目から酸味のインパクトがあって個性的です。それだけに、肴もなしにボトル丸ごと飲むのは正直しんどかったです。果実味も苦味もしっかりしているのですが、酸味が強すぎて、舌全体で転がすような丁寧なテイスティングを一本丸々しつづけるのはえらい疲れます。何か食べものを合わせるにしても、生臭さを強調してしまいやすそうなので、魚介類を合わせるのは厳しいでしょうね^^;
逆に、揚げ物なんかとはすごく合いそう。あるいは、塩気の強い燻製に、それらの味の濃さを和らげるためのノンソルティなラスクを添えてみたり。
パリッと焼いたソーセージなんかもいけるかも。
まあ、マリアージュ理論は知らんので、完全に思い付きで書いてますが。なんで、『合わせてみたけど不味かったじゃないの!』という抗議をされてもこまります。
いつか合わせてみたいなあ、という妄想なのでね!
③アンダーテール
https://www.youtube.com/watch?v=vVv_-_fXPc0
最初、友人に流された時、あれ?歌は?え、ゲームミュージックかよ!と肩透かし喰らいましたが、歌無しとして慣れるとすげえかっこいい。
でもってこっちはゲーム――の実況。
どうやら外国だとポケモン並みに売れてるゲームらしいですね。
寝不足に加え酔った頭だったので、ざっくりとした理解ですが、舞台は剣と魔法的な世界で、モンスターたちを地下深くに閉じ込めた、という歴史のある世界。
主人公はひょんなことから地下世界に落ちてしまい、そこに現れるモンスターとのやり取りや、謎解きをしながら探索していくゲームです。
戦闘システムは、ドラクエやポケモンみたいな画面に、ゲーム内ミニゲームというべきか、弾幕ゲーによる防御ターンと、ルーレット的なゲージの攻撃ターンがついてくる感じ。といっても、バトル以外にもいちゃついたり、ほめたりと選択肢が多彩なのが面白いところ。
そして何よりこのゲームの最大の魅力はそのシナリオ!
キャッチコピーからして「誰も死ななくていいやさしいRPG」ですよ?
『まおゆう』で正義の物語は、ひとまず行くところまで行った感ありましたが、それってやっぱりドラクエなどのRPGがベースとなり、ゲーム的ファンタジーという属性*2が典型になったわけですよね。Web小説――主に、なろうの異世界転生/転移ものなんかもその流れというか。
現代的な正義をテーマに据えつつ、多くのジャンルのゲームをまたがってそれをまとめ上げているのが、非常にグッとくるものがあります。RPG、というとレベルを上げて戦う、というのがフォーマットとなっていますが、むしろこのゲームはその前提から見直している。リソースを大量につぎ込んだ超大作なのではなく、あくまで枯れた技術の水平思考の産物。無論、ゲーム性そのものを見直す動きはあるでしょう。switchやらスマホがありますから、その市場で勝ち抜こうとして、くぐり抜けてきたものは、何かしらその作品固有の良さがあるはずです。
しかし、それが果たしてシナリオとシナジーを発揮するようデザインされたものがどれだけあると言えるでしょうか?
ゲーム業界でナラティヴという用語が何となく用いられていますが、シナリオの双方向性だけがゲームの良さではないと思います。むしろ、名作と呼ばれるものほど、ゲームと呼ばれる物語形式に自覚的なはずで、より立体的な面白さを求めようとするなら、物語のテーマと、その媒体固有の語り方は綿密に絡み合ったものを作るべきだと僕は思います。
断じて、ストーリーが蔑ろにされるべきではない。ゲーム性による直感的な面白さ、テーマが掘り下げられた脚本に、感情移入しやすいよう設計されたロールプレイのデザイン。それらをテーマの元に束ね、絡めることによって上質の物語がつくられるはずなのです。もちろん音楽やグラフィックもそこに加わります。
まずはコンセプトありき。作品におけるあらゆる演出はそれに奉仕せねばなりません。ゲーム業界で言われるところのナラティヴなどというのは、ロールプレイ重視の考え方でしかない。物語の根本は、やはりドラマです。もちろん、皮相的なドラマは所詮つくりばなしでしかない。唯一性のある物語体験としてのゲームと称して、エピソードの配列をプレイヤーの主体性にゆだねるだけでは良質の物語体験になるわけではないのです。ニコ動における、実況ならぬ劇場型動画が低からぬ評価なのは、たとえ一方向的だとしても人が物語を求めているからに他なりません。そう、人は物語を欲しているのであって、固有の体験を求めているわけではないのです!
――話を戻すと、シナリオ分岐は三つあると聞きましたが、そのうちのひとつのラスボスはなんと体力は1。しかし、回避性能がいろんな意味で高いので攻撃が当たりません。
ゲーム作り初心者あるあるとして、ついついメタなネタを仕込む、ということをやってしまいがちですが、このゲームのメタフィクショナリティは一線を画すものです。
このゲームはスチームで発売中とのことですが、日本語訳の評判がよろしくない。
英文読むのが苦痛でなければオリジナルのままプレイされた方がよいかもですね。
……まあ、こんなもんかな?
あとは『傷物語』と『化物語』ですが、前述のとおり、別のエントリで投稿しようと思います。
*1:ワンコインの棚にピノノワールを見つけ、思わずテンション上がって買ってしまった。比べるのがボジョレーだったのもありますが、やはりタンニンがきめ細かったです。やはりピノ。クオリティとしての美味しさというより、その時飲みたかった赤よりも酸味と渋味が強すぎたので、美味しいとは思えなかった。たぶんマリアージュ次第では美味しく飲めると思います。新世界ワインは手ごろではあるけど、僕の好みから外れるのが多いなぁ……。もっと繊細で淡いワインがあればいいのだけど
*2:キャラクターにおけるツンデレなどのような一種のステロタイプ。それが世界観レベルまで拡張された、属性の集合・パッケージとしてのある種のスキーマ