思考の揺りかご

あるいは無意識の輪郭を探っていくこと

廃墟

真楠『るいるい』(全2巻) 廃墟美、それは消え去る前にのみ存在する儚き美にして、古いがゆえに喚起させられるかつてへの憧憬。

朝佳高校には桜の咲き誇る中庭の横に旧部室棟がある。 築数十年と思しきその老朽化した建物には、当然のように人影はなく、硝子の割れた窓からは、散った桜が無遠慮に舞い込んでいた。 ふと見れば、美少女の姿。 友人にそのことを伝えても、あんなボロい建物…